いぬの看板<特別編・その20>
(N暗K太・著『犬のかんヴぁん』 Voyage of my dog sign ~埼玉県東部地域編~より)
■犬看板探訪の計画を練る夜
太田氏の初単行本『ののの』が2020年10月7日に刊行される。刊行に合わせ、太田氏から「同時多発的に企画を考えている」と聞いていた。その中の一つに『犬の看板写真展』の開催をしたいと。
それは楽しみだなぁと思いながら、そうだ、僕も新たな探訪記を書いて、その写真展開催のタイミングで、太田氏の運営する『犬の看板ブログ』に僕の探訪記がアップされれば、動きがあって賑やかになるのではないか。
そんな自尊心と勝手な想いから、太田氏が面白がってくれそうな探訪記を頑張って書こうと決めた。ブログアップは太田氏の判断による。まぁ載らなくても勝手に送りつけるつもり。それだけでオモシロソウだ、フフフ。
自身で動機付けをし、犬看板を探訪するのは今回で三度目だ。一度目は、福島県の犬看板を子供の遊戯施設をセットに車で。二度目は、弥彦線・越後線沿線の犬看板を妻の実家を目指しつつ途中下車しながら。
三度目はどうしようか。変化は加えたい。まず丸一日犬看板に全身全霊を捧げよう。移動手段はレンタサイクルを借りて動くのはどうか。やはり旅感は必要だ。アプリを使って移動の記録を残そう。拠点からなるべく多く市町村をまわれる駅を探す。
埼玉県白岡市にある白岡駅が良さそうだ。レンタサイクルはあるか、あるじゃん、観光協会に。貸出時間は、九時から十七時。ここ白岡市観光協会を拠点に巡ろう。地理を正確に把握するために、訪れる市町村を書き出す。
白岡市、伊奈町、蓮田市、春日部市、宮代町、杉戸町、幸手市、久喜市の8ヶ所。市町村間の移動は15分〜40分と幅がありそうだ。犬看板を探す時間も入れ、一ヶ所の所要時間は1時間と見積もっておけばいいか。前半の犬看板回収に時間がかかるようなら、後半の予定を削ってもヨシ。逆に時間が余るようなら、予定にない市町村へ足をのばしてみるのもアリだ。
<特別編・その21>に続く