いぬの看板

あの町角を曲がれば

いぬの看板<特別編・その24>

いぬの看板<特別編・その24>

(N暗K太・著『犬のかんヴぁん』 Voyage of my dog sign  ~埼玉県東部地域編~より)

 

f:id:jet-shirei:20210121005934j:plain

 

■犬の看板ブログ簡単考察

太田氏が運営する『いぬの看板ブログ』の考察を簡単におこないたい。

❶ほぼ一週間毎の更新
❷市区町村毎にカテゴライズ
❸写真は背景がなく看板のみ
❹おわりに

❶ほぼ一週間毎の更新
ブログ立ち上げ当初は、頻繁に犬看板の写真をアップしていたようだ。かなり入れ込んでいた期間を経て、現在は一週間毎の更新。長い時で10日程度か。コレクションする犬看板の枚数も関係していると思うが、ルーティン化されていることが窺える。小説の執筆活動に、コンセプチュアル書店・ブックマート川太郎や太田氏が企画・編集するインディーズ文芸ZINE 『ODD ZINE』の活動など、精力的に活動をする氏にとっては、現在の更新間隔が適当なのだろう。

❷市区町村毎にカテゴライズ
写真のカテゴリー分けは、市区町村毎で、至ってシンプル。文言やイラストの傾向を分類することも頭に浮かぶが、犬看板に市区町村名を添えるのみで、説明はない。この説明のなさが、このブログにナゾ感を生み出している。同じ市区町村で二枚以上の犬看板をアップする場合は、二枚目以降に『何匹目』と記載される。主役は犬なのだ。また、写真50枚ごとの節目で市区町村名なしの看板を入れてくるのはご存知だろうか。これは完全に太田氏の遊び心だ。

❸写真は背景がなく看板のみ
写真には風景が映り込まず看板の接写だ。余計なモノを映さずに、犬にフォーカスされるようになっている。太田氏の犬好きがわかる特徴といえるだろう。

❹おわりに
みんな『俺(私)の犬看板探訪記』を書いて勝手に太田氏へ送りつければ面白いのにと本気で思ったことがある。そのことを太田氏に話すと「全国から集まってきて、アーカイブできたらおもしろいよね」と言う。アリなんだなと思った。アイデアに意味を持たせてカタチにする。そして、それを面白がる。そんな瞬間にいつも興奮させられる。確かなこだわりは感じるのに、この間口の広さよ。なので僕も何の気兼ねもなく、探訪記を勝手に送り付けられるのだが。『いぬの看板ブログ』から展開されるアイデアのさらなる広がりを、今後も楽しみにしたい。

 

いぬの看板<特別編・その25>に続く